メインの森をめざして
「メインの森をめざして」加藤則芳 著(平凡社)
アパラチアン・トレイル3500キロを歩く
2006年12月に東京ビックサイトで開催された「エコプロダクツ2006」
初のアウトドアエリア「アウトドアランド」で司会を担当した時に
ゲストにお迎えしたのが加藤則芳さん(バックパッカー/作家)でした。
この本は、世界中のバックパッカーの憧れの地:
アパラチアントレイル3500キロを一人で歩いた時の旅行記です。
最近、朝日新聞に連載された加藤さんの記事を読んで、
加藤さんが2010年に難病ALSとなったことを知りました。
歩くこともままならない状態となった加藤さんを仲間が背負い、
再びトレイルに出かけたことが書かかれていました。
著書のあとがきには、
「本書が、本格的なドキュメンタリーとしては最後の紀行文となります」
と記されていました。
加藤さんの優しい口調を思い浮かべながら読みました。
自然を心から愛する加藤さんの思いがこの本に込められています。