9月, 2012

手のひらですやすや

龍聖ちゃんを抱っこ。
手のひらで、すやすやおやすみ。

みずき抱っこ 手のひらに龍聖

カンガルーケア

ベビーコット

帝王切開で赤ちゃんが生まれてから
傷口を縫合してもらい、病室に移動すると
看護師さんが赤ちゃんを連れて来てくれました。

赤ちゃんをこわごわ抱っこすると
「おっぱいをあげてみますか?」
と聞かれ、これまで乳房を揉んでも出なかったので
本当に母乳がでるのかなー?と半信半疑でしたが

赤ちゃんを胸に乗せてカンガルーケアすると
うっすらと母乳がにじんできました。

教えられていないはずなのに
赤ちゃんはおっぱいをチュウチュウ。

「自分も母乳がでるんだ!」
一生懸命おっぱいを吸ってくれている姿が
愛おしくてたまらなくなりました。

命名 龍聖

命名書 

帝王切開の傷口がまだ塞がっていなくて辛かったけれど
私の両親と下の弟家族が集まって、お七夜をしました。
命名書は父が納得するまで何枚も何枚も書いたという力作?
私が生まれた時も、弟たちが生まれた時も
父がこうして書いてくれました。

ふたりは仲良し

ふたりはとっても仲良し。みずきくんが抱っこするとウトウト。
添い寝すると安心するのか、ほどなく眠ってしまいます。

泉己と龍聖 添い寝

逆子の確率3%

ベビちゃん寝顔

妊娠途中で逆子の人は多いですが、最後まで逆子の確率は3%。

まさか自分が逆子になるとは思っていなかったです。

逆子を治そうと鍼灸院に毎週かよい、足首と足の親指と小指の

爪の付け根部分をお灸してもらって、逆子体操に励みました。

マタニティヨガとスイミングにも熱心に通い続け、

会陰を柔らかくする「カレンデュラオイル」

(生活の木で購入)を妊娠初期から塗っていましたが

今回、自然出産は体験することができませんでした。

でも5分間隔までいったので陣痛は体験しました!

陣痛の痛みは生理痛を重くした感覚で、

後になると痛みは忘れてしまうのですが、

帝王切開の痛みは針でブスブスお腹を刺されたような

皮膚が焼けるような痛みで、切腹したみたい…なんて

冗談を言う元気もなく、ひたすら痛みに耐え、

いまもまだ痛みが時々来て、うずきます。

意外だったのは、逆子ですというメールをしたら

私もそうでした!というお返事をたくさん頂いたこと。

そんなメールに励まされ、勇気づけられました。

逆子で破水、帝王切開に

8月5日(日)二日前が満月だったので、

空には少し欠けた大きな月が輝いていました。

ベットの上で月明かりを浴びながら、

「逆子、なおれ、なおれ〜」

とお腹に話しかけていると、深夜2時過ぎに

ずーん、ずーんと生理痛のような鈍い痛みが。

15分おき、10分おき、と次第に痛みが増してきたので

「これが陣痛??そうなのかな?」

と思いながらも気のせいかな、と横になっていると

じわーっと、生温い感覚が…

「もしや、破水?!」

焦って、トイレにゆくと、血がポタッ…。

「おしるしだ!すぐに病院にいかなきゃ」

慌てて病院へ飛んでゆくと、

「逆子の自然分娩は危険なので帝王切開になります。

日曜日なので産婦人科の先生や麻酔科の先生を呼んで、

オペは朝8時〜8時半頃になります」

すでに分娩台の上で陣痛は5分間隔になっていたので、

「まだだよ、まだだよ、出て来ちゃだめだよ」

と必死でお腹の赤ちゃんに話しかけ、なんとか8時まで凌ぎました。

「時間になりました。オペ室に移動します」

部分麻酔だったので、完全に意識がある状態で臨みました。

日曜日だったので、分娩台もオペ室も貸し切りで

終始、和やかな雰囲気の中での出産となりました。

「生まれましたよ、男の子です。おめでとうございます」

まだ泣き声をあげる前の、まさに取り出した直後の

赤ちゃんが手術台で寝ている私の目の前に現れました。

ほんの少しだけ開いた左目と目があって、

すべてを見抜かれているような眼差しにドキッとしました。

院長先生、女医さん、麻酔の先生、優しい助産師さんに

囲まれながら、あたたかく祝福してもらいました。

「ハッピーバースデーツーユ〜♬ ハッピーバースデーツーユ〜♬」

曲が手術室に流れると、

「ふふわああ〜、ふふわああ〜」

という元気な赤ちゃんの泣き声が響き渡りました。

「よかった、よかった。ありがとう、ありがとう」

自然と涙が溢れてきて、止まりませんでした。

出産直後

我が子を初めて腕に抱いて

この写真は、出産してから初めて我が子を腕に抱いた瞬間です。

「記念に写真を一枚。へその緒が太くて、しっかりして

いるのはお腹にいる時の栄養がよかったんですね。

お母さんの胎盤も厚みがあって色もきれいで、

めずらしいハート型をしていたんですよ」

と赤ちゃんを取り上げてくれた授産師さんが教えてくれました。

小さな赤ちゃんからは、羊水のほんのり甘い香りがしました。

ベビちゃんのキュートな表情がとても気に入っています。

(写真をクリックすると拡大されます)

初めて我が子を抱いた瞬間

意志の強そうな眼差し

龍聖ハガキ

さきほどの写真は生後5日目。

この写真は生後1週間くらいのものです。

目元は私に似ていて、その他はみずきくん似です。

逆子で成長していたせいか、手足はすらっとしていて

こんなにちっちゃい手や足に爪がはえてるのをみて

生命ってすごいなあって思いました。

生後間もないグニャグニャした柔らかい体を

支えるのに私たちもおっかなびっくり。

お風呂はベビーバスを使って、二人掛かりでいれています。

ぱっちりした意志が強そうな眼差しをしています。

赤ちゃんがうまれました

8月5日(日)無事に赤ちゃんが生まれました。
夜中に急な破水、陣痛があり、逆子だったので
緊急手術となり、帝王切開で生まれました。

(フジテレビのドキュメンタリー撮影があり、
出産シーンの前後にカメラが入りました。
放送日はもうしばらく撮影してからになります)

予定日より二週間早く生まれましたが、
体重2912グラム、身長50cmの元気な男の子です。

強い心肺機能と筋力は元競輪選手みずきくん譲り。
生まれてまだ間もないので、
1時間おきの授乳で毎日寝不足ですが、
今しかない、この貴重な時間を噛み締めています。

名前は龍聖(りゅうせい)と名付けました。

由来は、昨年12月、皆既月食をみながら、
星空に「赤ちゃんが来てくれますように」
とお願い事をしたら、
流れ星がサーッと流れたので「りゅうせい」。

龍年に生まれ、私が龍神と弁財天の舞を何度も踊り、
江の島岩屋で龍神と弁財天が奉られていることから
昔から深いご縁を感じていました。

聖=(神様の声に耳を傾ける人)という意味があります。

オリンピックの真っ最中に生まれた
” オリンピックベイビー ” なので
スポーツに秀でた子になってほしいと思ってます。

みずきくんはロンドンパラリンピック代表争いで、
最後に破れてしまいましたが

同じ時期に初めての赤ちゃんが誕生することになり、
生命誕生を共にわかち合うことが出来たので
これでよかったのだと思うようになりました。

かわいい寝顔を眺めているだけで、
「私たちのところに生まれて来てくれてありがとう…」
という感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。

七年前に結婚して、8月にレース事故が起きて、
リハビリでパン作りをはじめ、
メデイアに取り上げられるようになり、
パラリンピック挑戦、昨年イヴに新たな命が宿って…
と目まぐるしかったですが、

私たちにとって龍聖くんが金メダルです。

年齢を経てからの赤ちゃんは、感慨ひとしおで、
だからこそ感動があるんだなあって感じています。

あまり早くに大きくなってしまうのも寂しいので、
ゆっくり成長してねと日々、話しかけています。

多以良泉己&宇佐美総子&龍聖より

龍聖 ハガキ