9月 14th, 2012

逆子で破水、帝王切開に

8月5日(日)二日前が満月だったので、

空には少し欠けた大きな月が輝いていました。

ベットの上で月明かりを浴びながら、

「逆子、なおれ、なおれ〜」

とお腹に話しかけていると、深夜2時過ぎに

ずーん、ずーんと生理痛のような鈍い痛みが。

15分おき、10分おき、と次第に痛みが増してきたので

「これが陣痛??そうなのかな?」

と思いながらも気のせいかな、と横になっていると

じわーっと、生温い感覚が…

「もしや、破水?!」

焦って、トイレにゆくと、血がポタッ…。

「おしるしだ!すぐに病院にいかなきゃ」

慌てて病院へ飛んでゆくと、

「逆子の自然分娩は危険なので帝王切開になります。

日曜日なので産婦人科の先生や麻酔科の先生を呼んで、

オペは朝8時〜8時半頃になります」

すでに分娩台の上で陣痛は5分間隔になっていたので、

「まだだよ、まだだよ、出て来ちゃだめだよ」

と必死でお腹の赤ちゃんに話しかけ、なんとか8時まで凌ぎました。

「時間になりました。オペ室に移動します」

部分麻酔だったので、完全に意識がある状態で臨みました。

日曜日だったので、分娩台もオペ室も貸し切りで

終始、和やかな雰囲気の中での出産となりました。

「生まれましたよ、男の子です。おめでとうございます」

まだ泣き声をあげる前の、まさに取り出した直後の

赤ちゃんが手術台で寝ている私の目の前に現れました。

ほんの少しだけ開いた左目と目があって、

すべてを見抜かれているような眼差しにドキッとしました。

院長先生、女医さん、麻酔の先生、優しい助産師さんに

囲まれながら、あたたかく祝福してもらいました。

「ハッピーバースデーツーユ〜♬ ハッピーバースデーツーユ〜♬」

曲が手術室に流れると、

「ふふわああ〜、ふふわああ〜」

という元気な赤ちゃんの泣き声が響き渡りました。

「よかった、よかった。ありがとう、ありがとう」

自然と涙が溢れてきて、止まりませんでした。

出産直後