「ミツバチの羽音と地球の回転」
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を観てきました。
上映後に、鎌仲ひとみ監督によるトークショーが
あったので、楽しみにして藤沢に出かけました。
この映画では、瀬戸内海に浮かぶ小さな島:祝島で
上関原発に29年間反対し続け、島で自然と共に暮らす人々、
スエーデンでエネルギー自立に取り組む人々が描かれています。
29年間という時間が経ち、おじいちゃん、おばあちゃんと
なっても、祝島の自然、瀬戸内海の海を守りたいという思いは
変わらずに、農作業、漁業を続けながら闘い続けている。
その人たちが発する言葉のひとつひとつから
心からの切なる願いが伝わってきました。
船の上での、電力会社の心ない発言、
許可なく強行される暴挙の数々。
何度も傷つけられ、住民同士の断絶を生み、
混乱させられてきた祝島の人々は、
誠意ある話し合いを求めても、一度もその場を設けて
もらえることなく、ずっと裏切られ続けてきました。
祝島の人々と電力会社、経済産業省とのやりとりを
初めて目の当たりにして、涙がぼろぼろとこぼれて、
悲しく、どうしようもない気持ちになりました。
あまりに酷い実情に、
「これって、本当のことなの?なんでこんなことが
まかり通るの?信じられない…」
という、脱力感に襲われました。