にゃお2

家に連れて帰ってきたはいいものの、水をあげても飲まず、

鼻水が出ていて、息もゼイゼイ、体を持ち上げても軽く、

食べ物をしばらく食べていない様子でした。

「これじゃあ、死んじゃうね、病院へ連れていこう」

と、すぐに動物病院へ連れてゆきました。

問診で、「ネコのお名前はなんですか?」

と聞かれ、龍聖くんが「にゃお!」と答えました。

診察券に「ニャオ」様、と書かれ、何歳ですか?と質問が続きます。

「いや、全然、わからないです、10分前くらいに

たまたま立ち寄ったコンビニで保護を頼まれたので」

と事情を説明したら、とりあえず診察してみましょう、と診察台へ。すると、

「相当、高齢ですね、歯が一本もありません。おばあちゃんですね、雑種ですかね」

と言われ、え?子猫じゃないの?と戸惑っていると、

「このネコ、もしかしたら乳ガンかも知れませんね。今から手術しますか?

10万円かかります。高齢なので、他にも転移している可能性がありますから

その場合、その都度、10万円前後かかりますが、どうされますか?」

と言われ、そんなことは全然、考えていなかったので、

「自然治療でいきます。食べ物と環境でなんとかします」

と答えて、室内飼いにネコにするために蚤、ダニ、虫下しの注射をしてもい、

体力が回復してから、ワクチン接種をしました。

歯が一本もないので、エサは高齢用のペーストを買ってきて、

栄養バランスを考え、将来、龍聖くんのお部屋になる6畳の部屋を

ネコに用意しました。すると、みるみる元気になり、

毛ツヤも良くなり、茶色でパサパサしていたのが、段々とシルバーになってきて、

アメショー特有の模様がハッキリと浮かび上がってきました。

「あれ?にゃお、アメショーだったんだ!」

と、嬉しくなりました。実は、私たちの玄関脇の外壁に描かれているのは、

羽が生えているグレーのアメショーの絵で、(北欧の絵本「羽の生えたネコ」から)

家の中の屋根裏部屋の扉にも同じく、グレーのアメショーが描かれていて、

友人の画家みっちゃんに描いてもらったのですが、

その絵とにゃおが、そっくりだったのです。

(写真左下:家が出来てからすぐの頃、描かれた壁画。真ん中は屋根裏部屋の扉に描かれた絵。右下がにゃお本人)

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Usami Fusako posted at 2016-4-29 Category: 未分類